あなたは、二人の水を奪えますか?

終了 渇水

映画 東京都

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このプロジェクトについて

あなたは、二人の水を奪えますか?

渇水期の熱い夏・・・

激しく照りつける太陽・・・
地方の「水道課・停水執行係」の職員の物語

現代で本当に「絆」とは?「繋がり」とは?
地方の「水道課・停水執行係」の職員と「停水執行」を受けたとある姉妹。
その交流を軸に織り成す人間ドラマ。
「どんなに激しく照りつける太陽の下」
それがどんなに激しくても人は水を求め前を向いて生きて行く。
そんな現代社会で、枯渇している心を取り戻す映画です。



あらすじ


八月。
最後に少量の雨が降ってから既に一ヶ月が過ぎ、
炎暑のS市には給水制限が出されている。
夏休み中の小出恵子(11)と久美子(8)姉妹は市民プールを訪れるが、
休業中で水が満ちているはずのプールも空っぽだった。
泳げず落胆する妹を元気づけようと、恵子は久美子を連れて柵の破れ目を抜けてプールに入り込み、
おどけて空っぽのプールで泳ぐ真似をし始める。シンクロや溺れるふりをしたりする姉に久美子もようやく
笑って一緒にプールに飛び込み、二人はいつまでも空っぽのプールで遊び続ける。
S市水道部営業課に勤める岩切(36)は、今日も相棒の木田(30)と共に料金滞納者宅を回って滞納金を徴収し、払えずに猶予期間を超過した場合は停水を執行していた。
いつも年金から絞り出したわずかな金額を少しずつ払っていく老夫婦、ファッションには金を惜しまぬ様子だが水道料金は出し惜しみ、今回もうまいこと言って停水を切り抜けようとする三十過ぎの売れないキャバ嬢など、様々な人々がいる。
岩切はこの仕事を続けていくうちにいつしか、停水執行への躊躇いを覚えるようになっていた。ゆえに顧客の
勝手な言い訳を穏やかに受け入れ、猶予期間を先延ばしすることもある岩切が、まだキャリアの浅い木田には「無意味な優しさ、甘さ」にしか見えなかったりもしたが、そんな木田に岩切は口癖のように、こう言った。
「太陽と空気と、そして水は、本当はただでいいんだ」と。
そんな岩切でも滞納期間が二〜三年に達している顧客の水は、停めざるを得なかった。テキパキと水道栓を閉める木田をジッと見つめる顧客の姿を見る度に、岩切の気分は曇った。
刻、岩切達が滞納者の一軒である、河原の土手下にある小出秀作宅を訪ねると、秀作の妻・有希(38)がいた。有希は携帯のメールをいじりつつ岩切に、「余裕がなくて滞納金は払えない」と支払いを拒む。
小出家の滞納は既に三年に達しており、岩切はついムッとして「携帯代より水道料金が先でしょう」
と返すと、有希は「携帯は商売道具。これがなきゃ水道代も払えないの」と岩切を睨み返す。
さすがの岩切も彼女の態度には同情出来ず、すぐに停水を執行しようとしたその時、
プールから恵子と久美子が帰宅してくる。姉妹は有希の娘達だった。




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